皆さんこんにちは、鹿児島の税理士の引地です。
今回はコーチングにまつわる本を読んでみたので、私が学んだ内容を感想がてら書いていきます。
そもそもこの「コーチング」なるもの。著名な税理士の先生が「コーチング型税理士顧問」なるものをされていて、コーチングに興味を持ったのがきっかけです。
私が抱いていたコーチングのイメージは「相手の話をよく聞いて、よりより方向に向かうためのアドバイスをする」っていうイメージでした。
本書を読み終えた後だと、コーチングの認識を改めました。なるほど、「相手の中に答えがあるから、その答えを引き出す」ものなんですね。
それでは、中身の方を要約して書きます。
今回参考にした書籍は「コーチングがよ~くわかる本」(著者:谷口祥子)です。本書ではコーチングの理論を学ぶというよりは、コーチングにまつわる疑問に1問1問回答していってるような形式です。コーチングを学びたい方にとって、コーチングを体系的に学ぶ、1段階前の書籍としておすすめです。
ビジネスに限らず、実生活にも役立つテクニックなので、ぜひ参考にしてくださいね!
コーチングとは
コーチングとは、部下が自分で考える習慣を身に付けるための会話術です。共感しながら話を聞いたり、さまざまな角度から質問することで、部下が自分の頭を整理することができ、課題解決や目標達成のためのアイデアを見つけることができます。
コーチングがよ~くわかる本P13
コーチングでは「答えはその人の中にある」と考えます。
っと、書いているのですが、もう少し説明を加えると、相手の中にある答えを引き出すことによって、その自信が出した結論は、他人に言われたことをするより、一番納得感があるため、みずから進んで行動してくれるようになるから。と私は解釈しました。
確かに、おれみたいな社長は、
人から指図されるのが嫌だから社長になったくらいだからな。
そういうこと言ってる顧問先様がいましたね。。
具体的にどうするのがコーチング?
前述したように、コーチングの定義は割と単純明快なものだと分かりました。では具体的に、どう「相手の結論」を引き出すのでしょうか?
テクニックが書いていましたので、取り上げますと、
相手の役に立つ質問をする
ということです。本書ではいろいろテクニックの説明もありましたが、本丸はここかな~と思ったので、この点だけ取り上げて解説します。
相手の役に立つ質問をする
「相手の役に立つ質問をする」ですが、逆に言うと「自分の役に立つ質問をしない」ということです。
人間というものは無意識のうちに、自分の価値観で相手の行動を評価しがちな生き物です。
例えば、仕事があまり楽しくない人にむかって、「どうすれば仕事が楽しくなると思う?」と聞いても、あまり意味がありません。
なぜならその質問は、自分が「仕事は楽しいものだ」という先入観を持って質問していることが往々にしてあるからです。
なので、そういう質問ではなく「どういうことをしているときが楽しいの?」と質問してみると、「こういうことをしているときが楽しいです!」と答えてくれるかもしれません。
すると結果的に「趣味を楽しむために仕事も頑張ろう!」ということにつながるかもしれません。
このように、自分が得たい結果を求めるために質問をするのではなく、相手が求める結果にフォーカスして質問することによって、相手の中の結論が定まって、自主性が生まれる。ということです。
コーチングの流れ
本書では、基本となるコーチングの流れが説明されていましたので、ビジネス向けに取り組みたい人はこちらも参考にしてください。
実生活だけだったら「相手の役に立つ質問をする」だけ心がけとけば大丈夫だと考えますが…
この5ステップを覚えよう
①テーマとゴールを決める
セッションで扱うテーマと、セッション終了時の着地点を決めます。課題が複数あれば、優先順位の高い物をテーマに選んでもらいます。
②現状を整理する
「営業成績を上げる」ことをテーマに選んだとしましょう。どんな行動の結果今の数字になったのか、問題点は何なのかなど、自己分析しながら頭の中を整理してもらいます。
③目標設定する
あなたが相手に前年比120%を目指して欲しかったとしても、できる限り部下の自発性を尊重します。部下が納得し意欲的になれる目標かどうかを確認しましょう。達成したときの気分や、どんな変化があるかをイメージしてもらうのも効果的です。
④リソースを発掘する
過去の成功体験や、新しく試したい方法、あるいはお手本にしたい人など、目標を達成する手段として使えるさまざまなリソースを探る質問をしていきます。
⑤アクションプランを立てる
具体的な行動計画を立ててもらいます。明確な期日を決め、実践したらどんな風に報告してもらうかも決めます。
コーチングがよ~くわかる本P53
余談
ビジネスで活かすコーチングは、
相手と一緒になって課題解決を考えない、
ところも重要だと思います。
コーチングという技術は、
クライアントと一緒になって、アイディアを一緒に考えるという技術ではなく、
クライアントからアイディアを引き出す、という技術ですから。
引地君には、おれの能力をもっと引き出してほしい…。
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